|
HOME > karaoke NOTE > カラオケ配信の条件
|
|
カラオケ配信の条件 2006.11.07 by AT74 ※この文章は2006年1月29日に掲示板で書いたものを、一部手を加えて再掲したものです。 まず最初に私は別にカラオケ会社の内部の人間でもなく、ただのカラオケファンだということを書いておきます。それなのでカラオケ会社の内情については推測を書いているに過ぎません。法解釈などについてもあいまいな部分があると思いますが、そこは突っこんでください。 このサイトを始めて一年。色々な曲が実際に配信に至りましたが、当サイトのランキング上位の曲でも中々配信されない曲があります。例えば、志方あきこ「花帰葬(この後配信されました)」など。今回はそれについて少し書いてみたいと思います。 配信におけるJASRACの役割 カラオケの配信にはキーワードが存在します。「JASRAC委託」です。 JASRAC委託。これは聞いたことがある人も多いと思います。日本の大多数の楽曲はJASRACが管理・マネージメントを行っています。カラオケの配信もJASRACの管理下にあったりします。JASRAC委託されている楽曲についてはJASRACに許可さえ取れば配信は可能となります。極論すれば、アーティストに許可を取らずに配信させても良いと言う事になります。結構、「何時の間にか自分の曲がカラオケで配信されていた」というアーティストの方もいるようです。 対して非JASRAC委託の楽曲の場合。これは一気にカラオケ配信の確率は低くなります。非委託楽曲の場合は著作権者やその周りの諸々の権利者にわざわざ了承を取り付けないといけないからです。当サイトに登録されてる多くの非委託楽曲は18禁ゲーム(いわゆるエロゲー)またはアニメソング、音ゲー楽曲または同人音楽といった場合がほとんどですが、そういった方たちが委託しない理由について「ちゆ12歳」に興味深い記述が載っています。 委託していない理由はそれぞれだと思いますが、 たとえば通信カラオケに関する権利だけをJASRACに委託したいと 思っても、演奏権か録音権を委託しないといけないらしく、 そうすると自分でライブをするにもJASRACの許諾が必要になったりするので、 それがイヤなのかも知れません。 実際の配信状況 実際に当サイトのリクエスト数ランキングのTOP30(2006年1月当時)件を取り出して見てみましょう。 【委託曲】 配信実績を見てもらえれば解るとおり、委託曲でリクエスト数TOP30位までの曲は確率100%で配信されています。対して、非委託曲の場合は「さくらんぼキッス~爆発だも~ん~」しか配信に至っていません。ここまで如実に結果が出ると、非委託曲の入りづらさが解ると思います。 まとめ しかし裏を返せば根気良くリクエストすれば可能性は0ではないということです。考える限り、こういった曲を配信に至らせるにはリクエストで示すしかないように思います。なるべくリクエストの文章をアツく書くのも手かもしれません。先の「さくらんぼキッス」にしても元々はJOYが配信に至らせられなかった物です。それをDAMが恐らくリクエストの後押しを受けて実際に配信が決定した物だと思います。音ゲーの曲も最近、にわかに配信が始まっていますし。 JASRAC委託曲であるかは、作品データベース検索サービスから確かめることが出来ます。曲のデータを検索し、そこで「通カラ」に○が付いていればその曲はリクエストすれば入る可能性が大きい曲です。しかしながら×が付いていたり、そもそも登録されていなかった場合は根気良くリクエストするという覚悟を決める必要があります。そうであった場合は諦めずに頑張ってください。 あと、これは私見なのですが。ほんの半年くらい前までは「マイナー楽曲をリクエストするならJOY!」というのが当たり前だと思われていたのですが、今は情勢が変わりつつあるようです。明らかにDAMが頑張っています。非委託曲の配信も頻繁に行われているようですし、例の「萌え燃えにゅーあきば特集」「HR&HM Anthem」などマイナー楽曲への配慮が最近行き届いていると思います。というわけで、今リクエストするならオススメはDAMです。 追記1:2006年後半のリクエスト事情 この記事を書いた当時は、遥かにDAMがリクエストに対しては敏感で、現在もそれは続いています。しかし今月、2006年11月からJOYが「うたスキ」という新サービスを始めることが明らかになっています。このサービスが中々画期的なのです。概要を纏めると以下のようになります。 ・2006年11月から新機種発売&「うたスキ」開始。 このページを見ている方が最も関心があるのはやはり「リアルタイムリクエスト」でしょう。言うなればリクステの機能を公式がやってしまうってことですね。正直商売上がったりなのですが・・・(苦笑)ただ、公式にこういったサイトの必要性が認められ、ユーザの利便性のために動き出したという観点から見れば歓迎すべきことでしょう。カラオケの配信への選択肢はこれからさらに増えるかもしれませんね。 追記2:JASRAC以外の管理団体について 実は、あまり知られてはいませんがJASRAC以外にも著作権の管理団体は存在しています。2001年の著作権等管理事業法の施行に伴い、e-licenseや、JAPAN RIGHTS CREATEなどがこの著作権管理事業に参入しました。では、JASRACに委託せずにこちらのような他の管理団体に委託してもカラオケ配信に至りやすくなるのでしょうか。 結論から言うとNOです。それは、支分権の多くが未だJASRACのみが管理を行えることになっているからです。これについては、小寺信良のコラムで詳しく述べられています。 だが音楽著作権にまつわるすべてが、新規事業者に任されているわけではない。著作権等管理事業法では、音楽著作権を4つに分けた。「演奏権等」「録音権等」「貸与権」「出版権等」である。これを「支分権」という。 カラオケに関する権利を委託するには「演奏権」及び「録音権」の両方を委託する必要があります。つまり、片方の「演奏権」はJASRACが押さえているため、他の管理団体はカラオケ配信には手を出すことが出来ないわけですね。 JASRACの他に管理団体があると知ったときは「JASRAC委託ではなく他の団体に委託してるアーティストのカラオケ配信の可能性も出てくるのでは?」と思ったのですが、どうやら駄目みたいで非常に残念です。もっと手軽にカラオケに配信が可能になるような仕組みが出来ると良いですね。 |